3SD法について

3SDはDENTALDRUGDELIVERY SYSTEMの略で 徹底したPMTCをおこなったあと、患者さんの口にあった専用トレーを使って 薬剤を一定時間歯の表面に作用させてその効果を最大限発揮させようという方法 です。

ミュータンス菌は歯の表面にだけ付着し、舌や歯肉の表面には付着することが出来ません。事実、歯が1本も生えていない新生児の口の中にはミュータンス菌はいません。

そこで、ミュータンス菌が歯の表面だけに付着する特性を利用し、徹底したPMTCにより薬剤の浸透を妨げるバイオフィルムを取り除いた後、歯の表面に一定時間高い濃度の薬液を作用させることで、口の中のミュータンス菌を退治する方法です。
手順としては次のようになります。
  1. 徹底したPMTCをおこなう。
  2. 患者さんの口にあった専用トレーに抗菌ゲルを入れる。
  3. 患者さんの口の中に装着して5分間保持
  4. 洗口していただく。
これをおおむね10日以内に2回実施し、効果をみながら何回か繰り返すわけです。 3SDは実施回数が同じでも、集中してやったほうが間隔をあけるより効果があると いわれています。

前述したように、歯が1本も生えていない新生児の口の中にはミュータンス菌はいません。ミュータンス菌は生後19ヶ月から31ヶ月くらいの時期に母親から唾液などを通して感染するといわれています。だからといってこの時期の母子のスキンシップを制限するのは、お子様の精神面で考えものです。

ですから、この時期より前に母親が3SDを受けることが出来れば母子感染予防に非常に効果的であると思われます。



虫歯予防 PMTC 3SD法の図説





バイオフィルムの膜の中にいる細菌には、抗菌剤が届かない。






PMTCを行うとバイオフィルムが破壊される。






歯の表面に残っている細菌はバイオフィルムを作る前に抗菌剤により除菌される。その後、舌や歯肉の上からミュータンス以外の細菌が移り住んでくる。







ミュータンス以外の細菌叢が出来ると、そこにミュータンス菌の定着は難しくなる。

【足立歯科医院(逗子)のホームページはこちらです】
↑UP
INDEX